Red Hatは米現地時間1月7日、StackRoxを買収する方針を発表した。
StackRoxのソフトウェアは、実施および詳細データ収集用のコンポーネントをKubernetesのクラスタ・インフラストラクチャに直接デプロイすることにより、すべてのKubernetesクラスタにわたる可視性を実現する。これにより、セキュリティの実装に必要な時間と労力を削減するとともに、セキュリティの分析、調査、および改善を効率化するという。
今回の買収により、Red Hatはセキュリティにおけるリーダーシップを拡大し、StackRoxの補完的な機能を追加して、自社のオープン・ハイブリッドクラウド・ポートフォリオ全体にわたって統合型セキュリティをより簡潔かつ整合的に強化する。またStackRoxの統合により、同社は、Kubernetesのネイティブ制御を拡張・改良することによって、クラウドネイティブなワークロードのセキュリティ確保の方法を変革するとしている。
さらに、セキュリティをコンテナの構築およびCI/CDフェーズに組み込むことにより、ITスタック全体とライフサイクル全体にわたってセキュリティを強化するための統一的なソリューション実現を目指す。
Red Hatは自社のオープンソースの伝統に沿って、買収後にStackRoxのテクノロジーをオープンソース化する予定だとしている。買収は、2021年第1四半期に完了する予定だという。
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