米現地時間2月11日、HPEは、宇宙空間で初めて高度な商用エッジコンピューティングによるリアルタイムデータ処理を可能にすることで宇宙探査の加速に加え、宇宙飛行士の自律向上に貢献することを発表した。
国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している宇宙飛行士や研究者は、HPEのエッジコンピューティングシステム「Spaceborne Computer-2」を使用して、医用画像処理やDNAシークエンシングから、大量の遠隔センサーや人工衛星からの重要な洞察の取得まで、宇宙での様々な実験にかかる時間を数ヶ月から数分単位に短縮することができるという。
Spaceborne Computer-2は、2月20日に打ち上げられるノースロップ・グラマン シグナス補給船運用15号機(NG-15)で届けられ、今後2~3年間にわたり国際宇宙ステーションで使用される予定だとしている。
同システムは、「HPE Edgeline Converged EL4000 Edge System」と「HPE ProLiantサーバー」を搭載した専用のエッジコンピューティング機能により、衛星やカメラなどの様々なデバイスからのデータを取り込み、リアルタイムで処理が可能。また、GPUが搭載され、地球の南極や北極にある氷冠や医用X線の画像など、高解像度の画像集約型データの効率的な処理に利用されるという。
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