LINEは、沖縄県沖縄市の新型コロナウイルスワクチン接種の一連のフローにおいて、LINE公式アカウントと音声応対AIサービス「LINE AiCall」、AI文字認識技術「CLOVA OCR」による支援を発表した。
具体的には、ワクチン接種予約を沖縄市のLINE公式アカウントからできるようにするほか、CLOVA OCRを活用することで、予約時に市民がスマホなどで接種券の写真を撮るだけで、接種券情報の入力が自動で行われるという。これにより、入力の手間が省けるだけでなく入力ミスを防止し、職員の人的確認による工数が削減されるとしている。
また、ワクチン接種予約・変更・キャンセルや、接種前日のリマインドコールをLINE AiCallが行う。多量の予約電話にもAIが同時に対応することで、職員負荷を軽減するほか、接種前日に確認電話を自動的にかけることで接種日忘れを防ぎ、接種率の向上も期待できるという。
さらに接種会場の受付においては、接種券に記載された文字情報をCLOVA OCRで読み取ることで予約の確認を行う。1枚あたり2-3秒で読み取ることができるため、接種受付にかかる時間や滞在時間が削減され、会場での密集・密接を防ぐことが期待されるという。接種後、自治体側ではすべての接種者の予診表のデータ化が必要となるが、これについても文字情報をCLOVA OCRで読み取り、本来職員の手入力などで対応していた業務を大幅に削減するとしている。
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