4月7日、Qlikは、Snowflakeとのパートナシップを深める新しい共同ソリューションを発表した。これにより、Qlikデータ統合のデータパイプライン作成とデータストリーミングを通じて、アナリティクス対応のSAPデータをより速くSnowflakeに取り込み分析を可能にするという。
このソリューションは、QlikのSAPデータ統合およびアナリティクスに関する専門知識を活用し、すべてのコアおよび業界固有のSAPモジュールをサポートしている。SAP独自のデータ構造のデコードを含め、SnowflakeのプラットフォームにSAPデータをほぼリアルタイムで継続的に取り込むことで、顧客はプラットフォームに依存しない自動化されたQlikデータ統合のデータパイプライン作成機能を使用して、SAPデータを他のデータソースと同様に扱うことができる。
これにより、レガシーなオンプレミスのSAP環境や、クラウドプラットフォーム上に既に移行され稼働しているSAP環境からの、これまで利用できなかったデータやアクセスが困難だったデータのアナリティクスが可能だという。
また、この共同ソリューションにより、QlikデータアナリティクスとSnowflakeを併用して、SAPの様々なビジネス機能向けにあらかじめパッケージ化されたダッシュボードや、顧客の好みに応じた他のサードパーティ製のBIツールやアナリティクスツールを使用したインサイト生成が可能になる。
さらに、このソリューションは、Snowflakeの市場初となる新たなプログラム、Snowcaseの提供もサポートしている。このプログラムは、あらかじめパッケージ化されたユースケース/ベストプラクティスとリファレンスアーキテクチャ/設計図を実績あるパートナーとともに提供し、システムインテグレーターが固有の使用事例に合わせたクラウドアナリティクス導入を加速するものだという。
この「Data-Driven Manufacturing Transformations」と名付けられたSnowcaseは、Qlikデータ統合、SnowflakeおよびLTIの複数のソリューション(Canvas PolarSledやMosaic Platform)を組み合わせSnowflake社のデータクラウド上でデータ主導型の変革を求める製造業の顧客に、エンドツーエンドの業界ソリューションを提供するとしている。
Qlikのテクノロジーアライアンス担当シニアバイスプレジデントであるイタマール・アンコリオン(Itamar Ankorion)氏は、「クラウドアナリティクスの俊敏性、柔軟性およびコスト面での優位性を活用して、SAPデータからより多くの価値を引き出したいというお客様からの需要が大幅に増加しています。Snowflakeを活用しているお客様やシステムインテグレーターは、このQlikとの共同ソリューションを迅速かつ確実に導入することで、価値実現までの時間を容易に短縮し、より多くのインサイトとアクションをもたらすことが可能になります」と述べている。
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