日本オラクルは4月22日、パーソルテンプスタッフが、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)事業拡大のための戦略的意思決定とプロジェクト管理業務の効率化を目的に、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」を採用、本年4月に稼働したことを発表した。
パーソルテンプスタッフは、主力の人材派遣に加え、BPO事業を第2の柱として、事業拡大と事業基盤の強化を図っている。同事業の拡大にともない、事業計画のための経営情報の見える化と、BPOの複雑なサービス契約やスタッフ管理業務の効率化と最適化が課題となっていたという。
今回、「Oracle Fusion Cloud ERP」のプロジェクト・ポートフォリオ・マネジメントが、BPO事業運営に必要なサービス契約、スタッフ管理などを標準プロセスで利用でき機能が充足していたこと、データドリブンな構造で経営情報が可視化できることに加え、常に進化する最新テクノロジーのメリットを享受できるSaaSである点が高く評価されたとしている。
同製品の導入により、BPOプロジェクトの契約からサービス提供・請求業務まで、またスタッフの配置状況や工数の管理が一元化され、BPOプロジェクトの契約・請求業務の効率化、およびプロジェクトごとの採算状況をリアルタイムで可視化できる。また、最適なリソース配分やプロジェクト、タスクごとの様々な活動分析も実現しているという。
パーソルテンプスタッフ BPO領域事業管理本部長 上原加寿子氏は、「パーソルテンプスタッフでは、事業成長を支える新しい柱としてBPO事業の強化に取り組んでいました。BPO事業で重要な経営情報であるプロジェクトごとの収益や工数管理は属人化しており、社内でも地域や部門によってプロセスが異なるなど、最適な意思決定を行う上で課題がありました。今回、『Oracle Fusion Cloud ERP』の導入で、業務プロセスの標準化による効率化と内部統制の強化、および現場の情報をデータで一元管理できたことで戦略的な事業経営を実現することができました」と述べている。
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