SAS Institute(以下、SAS)は、クラウド・ネイティブ・サポートをAmazon Web ServicesとGoogle Cloudに拡大したことを発表した。今年後半にはRed Hat OpenShiftも追加される予定だとしている。
SASのCIOであるジェイ・アップチャーチ(Jay Upchurch)氏は、「お客様が求めているのは、クラウド上のアナリティクスです。SASは、Microsoftとの先駆的な取り組みとMicrosoft AzureでのSAS Viyaの実行を誇りに思っています。また、他のクラウド・プロバイダーを選択するお客様の判断も尊重します。SASは、彼らのデータが置かれている場所にSASのアナリティクスを提供し、彼らが既存のクラウド投資を活用してアナリティクス課題を解決できるよう支援します」と述べている。
顧客へのコミットメント
クラウド上の「SAS Viya」を利用している顧客には、Axcess Financial、Banca Progretto、Center for Nonprofit Management、COPD Foundation、Gavilon Group、Georgia-Pacific、Orlando Magic、University of Texas at Arlingtonなどがあるという。
トレーディング事業を展開するGavilon GroupのCRO(最高リスク責任者)であるトニー・ヴォイスラヴェク(Tony Vojslavek)氏は、「ステークホルダーの期待に応えるには、大量のデータとリスク計算をリアルタイムで管理することはもとより、時の経過とともに新しいユースケースに順応していくことが必要です。当社は長い間、SASとの協働型パートナーシップを維持してきました。将来に向けた態勢を整え、ワークロードと運用コストを削減するべく、当社はSAS Cloud on Azureへと移行しました。この切り替えはGavilonにとって単純明快な取り組みです。当社は今、サポート、サーバー・アップグレード、アプリケーション・モニタリングをSASへと引継ぎ中であり、それが済めばSAS Viyaの新機能や強化点を利用することができます」と述べている。
同氏は、SAS Global Forumの「Gavilon:Accelerating Agriculture Risk Management With Advanced Analytics in the SAS Cloud(Gavilon:SAS Cloudの高度なアナリティクスによる農業リスク管理の迅速化)」というセッションでGavilon Groupのストーリーについて詳しく説明する予定だという。
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