セールスフォース・ドットコムは、全日本空輸(以下、ANA)がDX推進による顧客体験価値の向上を実現するために、APIプラットフォーム基盤にMuleSoftを採用したと発表した。
なお、本プラットフォーム基盤の構築には、フレクトが認定パートナーとして参画するという。
オンラインとオフラインをつなぐ顧客接点であるANAウェブサイトやANAアプリを再構築するプロジェクトを立ち上げ、既存システムとのAPIによる連携基盤の刷新のほか、市場や顧客行動の変化、最新テクノロジーへのスピーディな対応が可能なDX基盤として、MuleSoftの採用に至ったとしている。
本採用により、ANAは顧客データを含む様々なデータおよびシステム資源を最大限活用するための仕組みを作り、APIを疎結合させるインテグレーションとAPIゲートウェイの基盤を導入。また、将来的に柔軟な機能拡張を可能にするプラットフォームの構築などといった、DXのための取り組みを推進するという。
システムの本格稼働開始は2022年度上期を予定しており、導入にあたっては、フレクトがプラットフォームおよびAPIの設計・開発、既存システムとの連携などを含む導入支援を実施。今後は、航空・旅行事業関連のアーキテクチャの中で、1,000個以上のAPI開発と稼働を担うAPI基盤として構築し、その後に再利用率を高めながらAPI開発/インテグレーション開発、および運用効率の向上を図っていくとしている。
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