三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMBCグループ)とマイクロソフトは、クラウド分野において複数年の戦略的提携を発表した。
SMBCグループは、マルチクラウド戦略とハイブリッドクラウド戦略を進める中で、Microsoft Azureを優先的クラウドプラットフォームとして選択。Azure Virtual Desktop、Azure Batch、Azure Kubernetes Servicesなどのサービスを活用して、同社のIT環境とワークロードのモダナイズとAzureへの移行を進めていくという。
また両社は、SMBCグループの従業員のデジタルスキル向上にも取り組むとしている。マイクロソフトは、自社の全社的スキル向上の取り組みを活用して、SMBCグループのクラウドとセキュリティ関連のトレーニングを拡大し、DXの実践的なトレーニングを提供することで、グループ全体の技術的専門知識の強化・拡大を支援するという。
さらに提携の一環として、SMBCグループは、アジア太平洋地域におけるデジタル取引とサプライチェーンファイナンス分野のイノベーションを推進していくとしている。エンベデッド・ファイナンス(組み込み型金融)の分野では、Microsoft Azureを利用してデジタルを活用した貿易実務とサプライチェーンファイナンスでの変革の推進を目指す。これらのサービスをまずアジア地域で展開し、その後に全世界で展開していく計画だという。
両社は長期的に、Microsoft Azureを活用したグリーンファイナンスやサステナブルファイナンスのソリューション支援で協力し、脱炭素化関連の取り組みも行っていくとしている。
【関連記事】
・三井住友銀行、「SMBCクラウドサイン」導入によりデジタル化を推進
・SMBCグループ、オラクルのクラウドERPで会計システム刷新へ
・デジタル人材を2025年までに20万人育成へ Modisと日本マイクロソフトが協業