SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press

アナリティクス一筋40年、SASから生まれた新たなプラットフォームの「Viya」とは


 SAS Global Forum 216で、SASがもっとも力を入れて発表したのが「SAS Viya」だ。これは、アナリティクスのための新しいプラットフォームであり、最初からクラウドでの利用を前提としたアーキテクチャとなっている。

新たなクラウド・レディなプラットフォーム、Viya

SAS CTO アーミステッド・サップ氏
SAS CTO アーミステッド・サップ氏

 「Technology Connection」というセッションに登場したエグゼクティブ・バイスプレジデントでSASのCTOのアーミステッド・サップ氏は、この新しいViyaを創業40周年という節目の年に発表すると語る。

 「SASには40年間一貫してアナリティクスに取り組んできた多くの実績があり、それこそが競合他社に対する優位性です」とサップ氏。

 SASでは、「ディスカバリー」と「デプロイメント」の2つの部分からアナリティクスのライフサイクルは構成されていると考えている。このライフサイクルのそれぞれのパートで必要となる機能を、40年間かけ順次提供してきた。結果として2015年までに、88のデプロイメントツールとユーティリティ、246ものアナリティクス製品を提供するに至っている。

 多くの製品を提供してきたSASでは製品品質に、強い拘りを持っている。製品を高品質に保つため、製品開発を行うR&D部門には3,500名もの社員が所属している。そして利益の25%をR&Dに投資する。開発者とテスターの割合は3:1となっており、テスト工程に投入しているリソースの割合も高い。新しいアナリティクス機能の開発となれば、開発とテストの割合は1:1となりさらにテストは重視される。

 そのような開発体制から新たに生まれたのがViyaだ。SAS Viyaは新しいコンピューティングアーキテクチャであり、シングルプラットフォームであり、拡張性のあるグリッドコンピューティングの形になっている。最初からクラウドで効率的に動くように設計されており、SAS独自のインメモリデータ処理エンジンも搭載されている。Viyaのプラットフォームの上では、ビジュアル・アナリティクスや機械学習など、SASがこれまで提供してきたアナリティクス機能がこの上で動くことになる。

 Viyaのインメモリデータ処理エンジンは、既存の仕組みから拡張されている。以前のインメモリのエンジンでは、分析対象となるデータはすべてメモリ上になければならなかった。つまり、扱えるデータ量は、メモリ容量に制限されていたのだ。Viyaのエンジンでは、データ量がメモリー容量を超えるような場合にも高速に処理できるように拡張されている。

 Viyaはオープンなプラットフォームであることが特長であり、さまざまなプログラミング言語が利用できる。各機能の実装は、マイクロサービス化したものを必要に応じViyaのプラットフォームに追加していく形になる。このViyaは、既存の製品ラインであるSAS 9.4の延長線上にあるものではない。既存のものとは別製品ラインとして開発されている。とはいえSAS 9.4からSAS Viyaへの移行は容易であり、移行のためのマイグレーションツールも提供される予定だ。

次のページ
ViyaでAnalytics as a Serviceも提供する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/8009 2016/04/28 13:54

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング