Oracle NetSuiteは、「NetSuite Next」を発表した。
NetSuite Nextは、対話型AIやエージェント型ワークフロー、自然言語による検索機能など、実用的なAIが組み込まれているという。反復的・複雑な業務をNetSuite Nextが処理することで、企業はより迅速に業務成果を上げられるとしている。
NetSuite Nextのユーザー体験の中核となるのは、「Ask Oracle」と呼ばれる自然言語アシスタント。これにより、ユーザーは自分の言葉でNetSuite全体のデータセットを検索・ナビゲート・分析・操作できるという。Ask Oracleは、背景や理由も説明する「どのように」や「なぜ」までを含めたコンテキストに応じた回答や可視化、インタラクティブなコンテンツを提供し、NetSuiteとのコラボレーションを直感的に進められるとした。
また、Ask Oracleは「SuiteCloud Platform」上のカスタマイズや、「SuiteCloud Developer Network」によるパートナー・アプリケーションとも連携し、スイート全体でシームレスかつコンテキストに沿ったインサイトを実現するとのことだ。
「NetSuite Next」の主な機能
- AI Canvas:NetSuiteに組み込まれたコラボレーションワークスペースで、ユーザーやチームがデータをアクションにつなげられる可視的な空間。問題の分析、アイデア出し、エージェント型ワークフローの実行が可能
- ナラティブ・サマリーとインサイト:各種レコードフォームやレポートなどで自動的に生成される説明機能。相関関係や傾向を提示し、ユーザーが機会やリスクを早期発見できる
- エージェント型ワークフロー:支払提案、ベンダー選定、照合、サプライチェーン運用など、複雑なタスクもAI主導で自動化。主要な意思決定をユーザーの承認に委ねたり、AIに自律的に任せたり選択できる
- ドキュメント・ナレッジ統合:請求書や契約書、領収書、PDF、規定集、トレーニング・ガイド、顧客の声、発注書など多様な情報源から大規模言語モデルが情報を抽出・検証
NetSuite Nextは、今後12ヵ月以内に北米のユーザー向けに提供開始予定だとしている。
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