NTTデータは、2021年1月1日にServiceNowに関する専門事業組織「ServiceNowビジネス推進室」を設置することを発表した。
同社では昨年度から運用集約ワーキンググループを立ち上げ、ServiceNowを活用したITSM(IT Service Management)領域のコスト削減や高度化を図っており、顧客の事業変革に対して、よりスピーディーに対応するために「ServiceNowビジネス推進室」を設置することにしたという。
本推進室は、主にIT運用管理へのServiceNow導入を中心に活動してきた技術者と業界特化型のコンサルタント150名をワンチームとして牽引し、ServiceNow関連ビジネスをリードする専門部隊だという。ServiceNowのデジタル技術に、NTTデータの業務知識とIT運用経験、ServiceNowの導入実績・ノウハウを掛け合わせることで先進的なオファリング、ソリューションの展開を目指すとしている。
新たな提供価値
- IT運用管理領域のデジタル化:デジタル化が進んでいないIT運用管理領域において、ServiceNowのデジタル技術と、NTTデータのIT運用管理経験やServiceNowの導入ノウハウを融合することで、顧客のデジタル変革に貢献するマネジメントサービスの提供を行う
- 業界特化型のサービス提供:NTTデータの業務知識やITシステムの構築、運用経験と、ServiceNowのデジタル技術を掛け合わせることで業界固有の課題、環境に応じたサービスを整備し提供する
NTTデータグループの実績、ノウハウ
1.国内有数のServiceNow適用実績に基づく技術ノウハウ
2019年7月にServiceNowの販売を開始して以来、公共社会基盤分野、金融分野、法人分野と業界を問わず多くの案件にServiceNowの導入やシステム運用の集約を全社として取り組むことでノウハウを蓄積してきた。
2.ServiceNowを実行基盤とするソリューション
NTTデータのITインフラのマネージドサービスにおいてもServiceNowを採用しており、多数のシステムを一元的に運用管理するための実行基盤として活用している。また、コロナ禍での運用で重要となる安全衛生管理や監視関連のアプリケーションパッケージを開発し案件への適用を開始しているという。今後3年以内に社内100案件に対しサービスマネジメントソリューションとして適用することを目指すとともに、機能拡充を図っていくとしている。
3.Acorioのコンサルティングおよび人材育成ノウハウ
NTTデータは、2020年10月に世界最大規模のServiceNowの専業コンサルティング企業であるAcorioを買収した。Acorioのコンサルティングや人材育成の知見を日本国内ビジネスにも展開していく。
今後、NTTデータではServiceNowに関するソリューション展開と価値創出を行い、2025年までに売り上げを500億円規模に拡大することを目指すとしている。
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