Veeam Software(以下、Veeam)は、新製品「Veeam Backup for Google Cloud Platform」の一般提供開始を発表した。これによりパブリッククラウドのサポートを拡大し、大手プロバイダー3社すべてを網羅するという。
同社は、Google Cloudのバックアップとリカバリを提供。Google Cloudネイティブのテクノロジーを活用して自動化の領域を広げ、クラウドデータの損失に備えた処理が可能だとしている。
「Veeam Backup for Google Cloud Platform」の主な新機能
- Google Cloudネイティブ:Google Cloud Marketplaceからインストール後、数分でデータ保護を開始する。ポリシーベースのGoogle Cloud-nativeスナップショット自動化により、迅速かつこまめなリカバリポイントを構築。あらゆるクラウドデータの損失を克服するために、フルレベルおよびファイルレベルのリカバリオプションを提供する
- コスト最適化:コスト計算機能を搭載。クラウドへの過剰な支出を避けながらサービスレベルの評価基準(SLOs)に沿った予算策定が可能になるという。Google Cloudのオブジェクト・ストレージへのバックアップを構築し、長期的な費用対効果の維持やコンプライアンス遵守に役立つ
- セキュリティ:バックアップデータを本番環境と切り離すこと(クロスプロジェクト/クロスリージョン)によって、ランサムウェアなどのセキュリティ上の脅威を回避する。多要素認証によるブルートフォースアタック(総当たり攻撃)に対する多層防御を提供する
- ハイブリッド対応:ポータブルなデータ形式ファイルと「Veeam Backup & Replication」の外部リポジトリとの統合により、Google Cloud外でのリカバリが容易になるとしている。また、Veeamユニバーサルライセンス(VUL)によって、ライセンス管理をし、クラウドのモビリティを実現する
Google Cloudパートナーシップ担当ディレクター、マンヴィンダー・シンハ(Manvinder Singh)氏は、「お客様がビジネスに必要不可欠なワークロードをクラウドに移行する際、データ保護とそのマネジメントが最重要課題となります。Google Cloud上でのVeeamのデータバックアップソリューションのサポートが拡大されたことで、Veeamのデータ保護機能のサポートを受けながら、これらのアプリケーションをグローバル規模で迅速に実装しマネジメントすることが可能になりました」と述べている。
【関連記事】
・「Veeam Backup for AWS」最新バージョンの提供開始を発表
・Veeam、KubernetesバックアップをリードするKastenを買収 データ保護を強化へ
・「Veeam Backup for AWS v2」が提供開始、ディザスタリカバリ機能の強化などを追加