ネットアップとアストンマーティン コグニザント フォーミュラワン(以下、アストンマーティン F1)は、アストンマーティンのF1復帰に合わせて、複数年のパートナーシップ締結を発表した。アストンマーティンは60年以上の時を経て、データのパワーをレースに活用するという体制でF1のグリッドに返り咲き、ネットアップはそのデータ活用を支援するとしている。
今回のパートナーシップでネットアップは、データサービスとクラウドサービスを提供し、アストンマーティン F1チームがクラウドを最大限活用できるように支援。この技術支援は、レース中だけでなく開発段階でもデータを最大限に活用できるように行われるという。
アストンマーティン F1チームのレース戦略を実現するデータは、ネットアップが構築するデータファブリックで運用・管理される。これによりチームは、レースコースや工場など、グローバルに点在する拠点でクラウドを介してリアルタイムのデータを利用できるようになる。このデータを活用して、各レースの前、レース中、レース後に得られるデータからより多くの価値を抽出し、マシンのパフォーマンスを評価、必要な改良を行えるようになるとしている。
このデータファブリックは、データの整合性、セキュリティ、知的財産の保護を確保しながら、データ運用・管理の複雑さを軽減する。アストンマーティン F1チームは、クラウドやオンプレなど、すべてのプラットフォームでネットアップ製品を活用することで、データのサイロ化を取り除き、チームのリソースを最大限に活用。また、IT投資を最適化した結果生み出されたリソースは、マシン開発やチーム運営に振り向ける予定だという。
アストンマーティン コグニザント・フォーミュラ・ワン 最高経営責任者兼チーム代表、オトマー・サフナウアー氏は、「タイトルパートナーであるコグニザントとともに、チームがネットアップとパートナーシップを結ぶことは、改善を継続する新たなステージに立ったといえます。私たちは、すべての作業をより速く、よりスマートにするために努力しており、ネットアップの技術を導入できることをうれしく思います。ネットアップのデータソリューションを活用することで、当社の優秀なチームに力が与えられますので、より速く、よりスマートで、よりエキサイティングなチームになるために、常に進化できるレースの新時代を切り開いていきます」と述べている。
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