米現地時間9月2日、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(以下、HPE)は、2021年度第3四半期の業績を発表した。
2021年度第3四半期(2021年5月~2021年7月)業績要約
受注
需要の拡大により成長が加速し、前年同期比2桁増の成長。また、年間累計では前年同期比11%増となった。
売上高
前期比3%増、前年同期比では1%増の69億ドルだという。
- インテリジェントエッジ事業の売上高:前年同期比27%増の8億6,700万ドル
- HPC&MCS事業の売上高: 前年同期比11%増の7億4,100万ドル
- Annualized revenue run-rate(ARR):前年同期比33%増の7億500万ドル
潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益(EPS)
- GAAP(米国会計基準)ベースでは当初の見込み0.04~0.10ドルを上回り1株当たり0.29ドル
- 非GAAPベースでは当初の見込み0.38~0.44ドルを上回り、前年同期比31%増の1株当たり0.47ドル
営業活動による累計キャッシュフロー
- 前年同期比14億ドル増の29億ドル
累計フリーキャッシュフロー
- 前年同期比11億ドル増の15億ドル
資本還元
- 1株当たり0.12ドルの普通配当を決定(支払日:2021年10月6日)
- 自社株買いプログラムを再開し、2021年度第4四半期に2億5,000万ドルを上限に自社株買いを目指す
業績予想
- 2021年度第4四半期:GAAPベースで潜在株式調整後1株当たり利益を0.14ドル~0.22ドル。非GAAPベースでは1株当たり0.44ドル~0.52ドルの範囲と予測
- 2021年度通期:GAAPベースで潜在株式調整後1株当たり利益を0.80ドル~0.88ドルに、非GAAPベースでは1株当たり1.88ドル~1.96ドルに引き上げ
- 2021年度フリーキャッシュフロー予想:15億ドル~17億ドルに引き上げ
同社長兼CEOであるアントニオ・ネリ(Antonio Neri)氏は、「受注の力強い伸び、収益の拡大、記録的なフリーキャッシュフローを達成したことにより、第3四半期の業績は、目覚ましい結果を収めることができました。差別化されたポートフォリオが市場の共感を得て、edge-to-cloud戦略が事業全体の機運を高めていることを嬉しく思います。パンデミックの影響は、数年前に当社が予測したエッジ中心、クラウド指向、データ主導の世界への転換を加速し続けています。これまで以上に、安全な接続性、データからの迅速な洞察、そしてあらゆる場所でのクラウドエクスペリエンスが必要とされています。こうした傾向は今後も続くと見込まれます。DXは、もはや優先事項ではなく、戦略上の必須課題なのです」と述べている。
【関連記事】
・NutanixとHPE、ハイブリッド/マルチクラウド推進に向けてパートナーシップ拡大
・需要増加で売上高が前年同期比11%増に【HPE 2021年度第2四半期業績】
・HPE、エッジコンピューティングとAI機能で宇宙探査を支援へ