SAPジャパンは、野村総合研究所(以下、NRI)が「RISE with SAP」と「SAP Data Warehouse Cloud」の双方をアマゾン ウェブ サービス(AWS)上で構築し、同社のクラウド型会計および全社情報活用基盤として採用したと発表した。
NRIは、長期経営ビジョン「Vision2022」の実現に向けて策定した「中期経営計画2022」において、財務戦略として「強固な財務基盤を実現し、力強い中長期成長を目指す」「成長と還元の両立を実現する資本効率を強く意識」「グローバルスタンダードを意識した開示強化」に取り組んでいるという。
「グローバルスタンダードを意識した開示強化」においては、外部ステークホルダーとの対話の強化、グローバル基準での対外発信のため、IFRS含めた複数会計基準対応、制度変更への追随、およびグループ同一システム基盤において標準化された業務の遂行が必要。同時に、多様なデータを一つのデータアクセス環境に統合し、エンドユーザーの利便性を担保しつつ最新の技術を用いて継続的にデータ活用を高度化していくことを目指している。
これらを実現するSaaS型の会計プラットフォームとしてSAP S/4HANA Cloud, private editionを含むRISE with SAPと、エンドユーザーコンピューティング基盤としてSAP Data Warehouse Cloud、そして、SAP S/4HANAのシステム基盤としてAWSの採用を決定したという。
これにより、同社は会計業務の標準化、ユーザーの利便性向上および業務システムのシンプル化・高度化を同時に実現することを目指すとしている。
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