米IBMは1月24日(現地時間)、2021年度第4四半期の連結決算を発表した。同会長兼最高経営責任者(CEO)のアービンド・クリシュナ氏は「第4四半期は、ハイブリッドクラウドへの注力によりソフトウェア事業およびコンサルティング事業が成長を牽引し、増収となりました」と述べている。なお、同社は2021年11月3日にKyndryl(キンドリル)の分社を完了しており、記載のない限り、第4四半期および通期の業績は継続事業ベースだという。
第4四半期のハイライト
IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー氏は「2021年に当社は、研究開発費の増額、エコシステムの拡大、そしてハイブリッドクラウドおよびAIの機能強化のための15社の買収を通じて、将来に向けた投資を続けました。Kyndrylの分社で当社は今、戦略的に次の一歩を踏み出し、集中と財務体質の強化による新たな価値の創出を進めています」と述べている。
収益
- 第4四半期の収益は6.5%増、為替変動の影響を除いた場合は8.6%増(Kyndrylへの外部売上増による約3.5ポイントを含む)の167億ドル
- ソフトウェア事業による収益は8%増、為替変動の影響を除いた場合は10%増(Kyndrylへの外部売上増による約5ポイントを含む)
- コンサルティング事業による収益は13%増、為替変動の影響を除いた場合は16%増
- インフラストラクチャー事業による収益は増減なし、為替変動の影響を除いた場合は2%増(Kyndrylへの外部売上増による約5ポイントを含む)
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ハイブリッドクラウドの収益
- 第4四半期は16%増、為替変動の影響を除いた場合は18%増の62億ドル
- 通期は20%増、為替変動の影響を除いた場合は19%増の202億ドル
税引前利益
- GAAPベースでは183%増の29億ドルで、これには2020年第4四半期に実施した組織構造上の措置の影響による167ポイントが含まれる
- 営業ベース(非GAAP)では102%増の35億ドルで、これには2020年第4四半期に実施した組織構造上の措置の影響による92ポイントが含まれる
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