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マイナンバーやIoTに引き続き注目しつつも、2016年はテレワーク元年だ!

2016/01/04 06:00

 2016年がついに始まった。2015年は底を打ったはずの景気回復が、少し足踏み状態だったかもしれない。とはいえ、IT業界のマーケティングイベントなどは盛り返している印象も強い。マーケティングの活動は、一時の縮小傾向からは確実に拡大傾向にあるようだ。さらには海外ベンチャー企業、特にセキュリティやアナリティクス関連の会社が、ここ最近は数多く日本へ進出しつつある。そんな中、2016年のIT業界はいったいどのような年になるのだろうか。最近話題のキーワードから、2016年の業界展望を占ってみたい。

IoTはクラウドやビッグデータと組み合わせて実践編へ

 まずは少し2015年を振り返ってみよう。IT業界において「クラウド」「ビッグデータ」はもはや当たり前のキーワード。2015年からはこれらを単独ではなく、組み合わせて使うようになった。そんなクラウドやビッグデータと一緒に使われるキーワードで、もっとも注目を集めているのが「IoT」だ。この「モノのインターネット」は少し前から話題だったが、昨年もっともIT業界で頻繁に使われたものだろう。

 IoTという言葉には、すでにいくつかの派生形がある。シスコがよく使う「Internet of Everything」、セールスフォース・ドットコムが使う「Internet of Customer」など「T」部分を変えたものが目立つ。一方で頭の「I」を変えたものとしては、インダストリー4.0などで工場内や企業グループ内をつなぐ際に「Intranet of Things」なんて言い方もする。さらにはテラデータのように「Analytics of Everything」と両方をアレンジしたものも出てきた。

 IoTは、基本的にはビッグデータとセットだ。このセットに密接に関連するのが「機械学習」あるいは「AI」だろう。IoTから発生する大量データを、自動で学習し知見を導き出す。機械学習とAIは、2016年も頻繁に使われるキーワードであろう。むしろ猫も杓子も機械学習といった様相もある。マシンの高性能化やロジックの洗練などで、機械学習やAIはある意味飛躍的な進化を遂げつつある。とはいえ、もともとのAIの世界では必ずしもビッグデータが前提ではない。

 通常、データがたくさんあり、それを学習できれば答えの精度は高くなる。しかし、あまりにも大規模なデータがあると、それを扱うには手間もかかるしそこに含まれるノイズデータも増えてくる。そうするといくら機械学習が進化しても、必ずしも正しい答えが導き出せないこともあるだろう。

 2016年の機械学習やAIは、このあたりのことも念頭において、製品やソリューションの適用対象や使い方を見極めていく必要がありそうだ。

マイナンバーを守るためのデータベース・セキュリティに注目

 2015年末、EnterpriseZineでは「年間記事ランキング」を公表した。栄えあるランキング1位は「作った人にきいてみた、マイナンバーとの上手なつきあいかた」だ。短期間でそれを一気に追い上げたのが、ノーチラス・テクノロジーズの神林飛志さんへのインタビュー記事「全てのIT屋は全力で反省しろ!」で、これが2位に付けた。

 トップ10を眺めてみると、じつに5本ものマイナンバー関連の記事が入っている。それだけ、世間の関心の高い領域であり、この傾向は2016年も続くだろう。と言うのも、マイナンバーを利用し始めるのは、まさに2016年1月からだからだ。昨年までは実はプロローグに過ぎない。おそらくマイナンバーの漏洩事件が、2016年には発生する。もし大量に漏洩すれば、大きな事故として報道されるだろう。そのことが、何らか今後のマイナンバー利用の拡大に暗い影を落とすかもしれない。

 小さい規模での漏洩は、そこそこの頻度で発生するだろう。それらにいちいち目くじらを立ててもしょうがない。なぜそれが起こり、それをどうして防げなかったのかについては詳細な検証が必要だ。その結果をきちんと共有することで、今後起きるかもしれない大きな漏洩事故を防ぐことにつながるはずだ。

 兎にも角にも、マイナンバーの扱いは全ての企業にかかわる話だ。引き続き、DB Onlineでも関連するところに取材し、情報を発信していくつもりだ。DB Online的にマイナンバーで注目しておきたいのが、データベースのセキュリティだ。大事なデータを守ることは、イコール、データベースを確実に運用しセキュアに活用すること。そういった観点からも注目して取材に力を入れる予定だ。

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著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター ブレインハーツ取締役。AI、エキスパートシステムが流行っていたころに開発エンジニアに、その後雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダの製品マーケティング、広告、広報などを経験。現在は、オープンシステム開発を主なターゲットにし...

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連載:週刊DBオンライン 谷川耕一

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