世界の働きたい会社ベスト10に入るSAS
すでに40年もの歴史があるSASは、株式を公開している米国大手ITベンダーとは異なり、プライベートカンパニーでの経営を貫き通している会社だ。プライベートカンパニーであるが故の自由度を活かして働く環境に投資しており、それで社員の満足度を上げることで企業自体の成長を目指している。その甲斐もあってか、フォーチュンが発表している働きたい会社の指標「100 BEST COMPANIES TO WORK FOR」では、常に上位にランキングされている。
そんなSAS本社は、キャンパスと呼ばれる900エーカー(東京ドームおよそ78個ぶん)もの広大な敷地の中にある。敷地の多くは緑で覆われ、自然が豊か。あちらことらで小鳥がさえずり、上空をヒメコンドルが舞っているような環境だ。まさに緑の中にオフィスビルが点在している状況で、敷地全体の1/3程度しかまだ開発はされていない。現在も、新たな建物を建てるために大規模な造成が行われている。
キャンパス内には、10数のビルディングがある。それらの中には通常のオフィスはもちろん、エグゼクティブカンファレンスセンターや動画コンテンツを制作する専用スタジオ、スポーツジムや体育館にプール、保育所や学校、さらには理容室やネールサロン、教会まである。さらにはテニスコートやサッカー場、ソフトボール場などの屋外施設も充実している。