SAPジャパンとコンカーは、リモートワークの浸透にともない、2021年4月にSAPジャパン東京本社を、2022年8月にはコンカー銀座オフィスを三井物産ビルに移転することを発表した。
コロナ禍の収束後の働き方を考えるにあたり、SAPジャパンの社員を対象に今後の働き方に関するアンケートを実施したところ、約5割の社員が「週1~3回程度の出社」、約4割の社員が「フルリモートワーク」を希望するなど、従来の就業スペースとしてのオフィスの在り方を根本から見直す必要があったという。加えて、社員がオフィスに求める役割として「同僚との共同作業」「顧客やパートナー企業とのミーティング」などコラボレーション、コミュニケーションの創造の場としての意味合いが多くを占めることがわかった。
こうした社員の意見を反映し、オフィスの軸を「社員の就業スペース」から「社員同士や顧客・パートナーとのコラボレーションの場」とし、アフターコロナ時代の柔軟な働き方を実現するべく、オフィスを移転することになったという。
本移転により、SAPジャパン東京本社(10フロア)、コンカー銀座オフィス(1フロア)の2つに分かれていたオフィスエリアを、三井物産ビルの11F・12Fにまとめる。オフィス総床面積を55%削減しつつ、1フロアの面積を現在のSAPジャパン東京本社の2.4倍に広げることで、活発なコミュニケーションを促し、社内はもちろん社外とのコラボレーションの場に適した環境を作るとしている。
また、SAPジャパンが所有するデジタルイノベーション施設「SAP Experience Center」および三菱地所と共同で運営するビジネスイノベーションスペース「Inspired.Lab」も大手町に位置している。そのため3つの施設をフル活用して、顧客、パートナーとのエンゲージメントを強化するという。
今後は、有志社員のワーキンググループを募り、新オフィスのあるべき姿の実現に向けて、2021年4月より順次移転を進めていく予定だとしている。
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