ビジネスエンジニアリング(以下、B-EN-G)とSAPジャパンは、日本貨物航空が基幹業務システム再構築にあたり、「SAP S/4HANA Cloud, private edition」をコアとした新オファリング「RISE with SAP(ライズ・ウィズ・エスエーピー)」を採用。B-EN-Gの導入支援のもと、2022年4月の本稼働にむけて、導入プロジェクトを開始したことを発表した。
日本貨物航空は、2007年に「SAP ERP6.0」をベースに、グローバルスタンダードな基幹業務システムを構築。しかし、2023年のOSサポート期限および2027年のSAP ERP6.0標準サポート期限を見据えて、システムの継続利用や新システムへの刷新など、現行システムの見直しを検討していく必要があったという。また、業務プロセスの電子化・自動化を行うことにより、実務者レベルの業務を削減し、高付加価値業務に向けた検討・推進リソースの捻出を求める改革ニーズも高まっていたとしており、RISE with SAPでの再構築が決定したとしている。
同社では、これまで業務を円滑に遂行するためにSAP ERP上で開発してきたアドオン機能を再構築時にはスリム化することを方針として掲げているという。しかし、国際貨物航空という特性から、一部は知財として残す価値があると判断し、最新テクノロジーと双方のメリットを両立して経営管理の高度化を狙えることから、RISE with SAPの選択を決定している。
今後、B-EN-Gを導入支援パートナーとし、2021年12月からのユーザー教育、その後のデータ移行を経て2022年4月の本番稼働を目指しているという。
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