日立コンサルティングは24日、クラリオンの製品情報管理業務の刷新を支援し、「日立PLMテンプレート」を活用することで、製品情報の統合、業務プロセスの効率化を早期に実現したと発表した。「日立PLMテンプレート」は、日立のPLMに関する技術やノウハウを、オラクルの「Agile PLM」に応用し新たに開発されたものだ。
クラリオンは、2009年4月にザナヴィ・インフォマティクスと合併し、製品情報の一元管理や業務プロセスの統合、改善、そして製品開発の早期化が急がれていた。そのため、効果的なPLM(Product Lifecycle Management」の早期導入を目指し、日立コンサルティングが製品情報管理業務の刷新を支援していた。
今回の導入では、クラリオン、ザナヴィで管理していた合計で100,000点にもおよぶ部品、図面情報、取引先情報などの統合を実現した。また、設計、試作、量産までの工程の全ワークフローの一元管理も可能になった。これにより、開発の後工程でも情報共有がしやすくなり、並行した承認プロセスを採用することで、設計リードタイムの短縮を目指すという。