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『EnterpriseZine Press』
2026年冬号(EnterpriseZine Press 2026 Winter)特集「AI時代こそ『攻めの経理・攻めのCFO』に転じる」
旧態依然としたシステムのモダナイズや、ビジネスモデル変革に向けたDX推進、AI活用、ブロックチェーン、さらには他業界よりもひと際厳格なセキュリティ要件など、金融業界を取り巻く環境は急速に変化しています。そんな中で、これまで金融機関でITに携わる方は、なかなか組織の外の世界へ飛び出す機会がありませんでした。しかし、それが変わりつつあります。ITは「競合しない領域」です。外部で同じ悩みや志を持つ方同士がつながり、知見を共有し、ともに金融業界の進化と変革を描いていける……。そんなコミュニティの活性化を応援する記事をEnterpriseZineでは掲載しています。
「金融IT検定」という資格試験をご存じだろうか。その名のとおり、金融業界におけるITシステムやデジタル/ビジネストレンドの知識を問う検定である。金融業界に身を置く人はもちろんのこと、金融業界を相手に仕事をするIT企業や異業種で働く人、さらには学生まで、あらゆる人に受験資格が認められている。試験内容を設計・運営しているのは金融IT協会だ。この検定を受ける意味・価値とは何か、なぜこの検定が日本の金融の未来を創るのか。同協会で検定WG長を務める中山靖司氏に話を伺った。
前編の最後には、金融業界特有のヒエラルキー構造がDXを難しくしていると語った岸和良氏(金融IT協会 デジタル人材育成委員長)。しかし課題はそれだけではなく、後編では「IT部門もこれまでの立ち位置やマインドから変わるべき」という問題提起が行われた。本稿で引き続き議論の内容をお届けする。昨今のトレンドであるAIが金融業界のIT体質にもたらすインパクトや、そもそも業界横断のコミュニティを作る意味にも言及があった。
金融業界横断でDXやITモダナイゼーション、テクノロジー活用の知見・ノウハウを共有し、変革を後押しするためのコミュニティを提供している金融IT協会。メガバンクから地方銀行、信用金庫まで、さらには保険、証券など190社以上の組織が参画している。そこで「デジタル人材育成委員長」を務めるのが、住友生命保険 エグゼクティブ・フェローの岸和良氏だ。今回は同氏をゲストに招き、協会の理事長・副理事長とともに、金融業界におけるDXやデジタル人材育成の現在地と課題について意見を交わしていただいた。前後編の2本立てて、その内容をお送りする。
縦割りの文化が色濃く残る金融業界。しかし、そんな業界内で企業や業種の垣根を越えた知見の共有と、人材育成の“ハブ”としての役割を担うべく、2024年1月より特定非営利活動法人「金融IT協会」が始動している。設立後1年あまりで、すでに190社以上の企業が加盟し、多くの期待を集めている同協会の取り組みや今後の展望などについて、理事長を務める山口省蔵氏と、副理事長の岡田拓郎氏に話を伺った。