マイクロソフトは、1日に日本向けに発表していたとおり、本日7日より「Windows 7」の製品候補版(RC版)の一般向けダウンロードを開始した。米国では、現地時間の4月30日にはMSDNとTechNet登録メンバー向けにはRC版の配布を開始していたが、日本ではメンバー向けには5日より、一般ユーザー向けには7日より同社サイトからダウンロード可能になった。
RC版は、ベータ版のフィールドテストなどによるパートナー企業や一部のユーザーからのフィードバックを反映し、より製品に近い形でリリースし、最終的な製品としてFIXさせるためのバージョンだ。一般ユーザーは完成度が比較的高い状態で、新しいOSを体験することができ、パートナー企業などはアプリケーションやデバイスドライバの開発準備にとりかかることができるようになる。
Windows 7では、セキュリティ面での改良がくわえられた他、自宅に置かれたPC内のデジカメ画像などを外のインターネット環境から安全にリモートアクセスする機能、「リモートメディアストリーミング」、Virtual PCの機能を利用した「Windows XP Mode」などの機能が追加されている。XP ModeはWindows 7 Professional、Ultimateでサポートされる機能だが、XPのアプリケーションをWindows 7のデスクトップから直接起動できるようにしてくれる。
エンタープライズ用途では、Windows Server 2008との組み合わせで、VPN環境を別途用意することなく安全なリモート接続を構築できる「Direct Access」も新機能として追加された。Direct Accessでは、リモート接続されたPCの管理やアップデートもできるようになり、モバイルPCのセキュアな運用管理をサポートする。