今回販売開始される「DayConnect PRO TV会議システム」(以下、DayConnect PRO)は、ディアイティが独自開発したH.264ソフトウェアコーデックを採用することで、QQVGA(160x120)からフルHD(1920x1080)まで、あらゆる解像度の映像を低遅延で送受信することができるようになった。
高度ネットワーク開発事業部 常務取締役 三橋薫氏によれば、「遅延は大きく見積もっても0.1秒以下。最終的にはジャンケンができるくらいのシステムにしたい」とのこと。これまでTV会議システム導入の大きな壁となっていた「通信の遅延」をクリアした形となった。
多地点接続も大きな特長だ。DayConnect PROでは、MCU(多地点接続装置)を使わずに多地点接続を実現。最大で、6地点のメインビューと128地点のサムネイル表示が可能となる。
また、従来のTV会議システムが、特別なハードウェアが必要だったのに対し、DayConnectは、コーデックからGUIまで全てのクライアントがWindows上のソフトウェアとして動くため、さまざまなカスタマイズも可能だ。
「DayConnect PRO TV会議システム」の構成は、「DayConnect PROサーバ」と「DayConnect PROクライアント」となっている。
「DayConnect PROクライアント」には、用途や規模に応じて、フルHD解像度の鮮明な画像が要求される場合や、大規模会議に最適な「DayConnect PRO HD」、タッチパネル方式をフル活用し従来の専用機以上の操作性を実現した「DayConnect PRO Touch」、モバイル環境を想定した持ち運びに便利な「DayConnect PRO Portable」(2009年9月販売予定)の3機種が用意されている。
販売対象は、一般企業、製造業、医療機関、教育機関など。一般企業のTV会議のみならず、医療機関における手術中継、教育機関での講義中継、大規模セミナー中継等、さまざまな需要が見込まれているという。
価格は、DayConnect PROサーバ ¥748,000 (消費税別)、DayConnect PRO Touch(25インチタッチパネルPCタイプ)¥698,000 (消費税別)。
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