オラクルは23日、将来予測も可能という多次元データベース「Oracle Essbase(エスベース)」の提供を開始した。「Oracle Essbase」は、オラクルが2007年に統合したハイペリオン社のOLAP(On-Line Analytical Processing)サーバー製品であるEssbase」に自社のBI製品との連携を強化したものだ。旧ハイペリオン社のEssbaseは、データベースを多次元的に解析し、可視化するシステム。
「Oracle Essbase」には、XOLAPという次世代型ハイブリッドOLAPモデルが搭載された。これは、OLAPにおいてデータベースの属性項目のすべての組み合わせを用意しておく「キューブ」にリレーショナルな検索を組み合わせたものとなる。XOLAPでは、RDBMSよりも高速な問い合わせが可能なM-OLAP(多次元OLAP)に、リレーショナルなデータベースのデータのリアルタイム性も確保される。
また、「Oracle Essbase Studio」は、ひとつのインターフェースでアプリケーションの構築と管理を行うためのモジュールです、「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」のデータモデルをソースとして「Oracle Essbase」のキューブを構築することが可能になる。
なお、オラクルでは、この製品より64ビットOSのサポートを拡充させた。対応するOSは、Oracle Enterprise Linux 4.0 - 5.0.x、Windows Server 2003 、Red Hat Enterprise Linux 4.0.x - 5.0.x、HP-UX 11.23 PA-RISC、IBM AIX 5.2 ML7 - 6.1.x Power、Sun Solaris 9 -10 SPARCなどの64ビット版だ。