Zscalerは、「Zscaler Digital Experience」(ZDX)の新たなUCaaS(Unified Communications as a Service:サービスとしての統合コミュニケーション)の監視機能とデジタルワークフロープラットフォームとの統合を発表した。
これによりパフォーマンス問題を正確に自動検出のうえ、素早く修正し、従業員のコラボレーションと生産性を向上することが可能になるという。ZDXは、「Zscaler Zero Trust Exchange」に統合されたサービスとして提供され、ユーザー、接続、クラウドアプリケーションのテレメトリデータを一元的に可視化し、ユーザーエクスペリエンスに関わる問題を検知し解決できるとしている。また、今回の統合によりセキュリティ部門、ネットワーク部門、ヘルプデスク部門が協力して「Microsoft Teams」や「Zoom」の品質問題をトリアージし、素早く問題を修復、従業員の生産性を最適化できるようになったという。
同製品担当バイスプレジデントであるドワール・シャルマ(Dhawal Sharma)氏は、「従業員とMicrosoft TeamsやZoomなどの重要アプリケーション間の通信に関するテレメトリを可視化または測定できなければ、IT部門が優れたユーザーエクスペリエンスを実現し、UCaaSのパフォーマンス問題を積極的に解決することはできません。ZDXは、ユーザーデータのサイロ化、旧来の監視ツールにおける機能の限界、また場所に関わらず、従業員の生産性とデジタルエクスペリエンスを最適化および強化できるアナリティクスやワークフローの不在という、ハイブリッドな働き方におけるシームレスなコラボレーションを妨げている3つの課題を解決します」と述べている。
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