2025年2月、大日本印刷(以下、DNP)はOpenAIが提供する企業向け生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」を導入した。

DNPはDX推進に向け、ChatGPT Enterpriseを研究開発や新規事業開発の部門などで活用。生活者や企業・団体などへの新しい価値提供を加速させるとしている。
同サービスの導入部門では、従来と比較して作業時間の短縮や、より広範な業務の遂行と品質向上を目指すという。各部門で業務特化型のAIエージェントを構築し、複雑で難解な業務に応用することで、速やかな情報処理と論理的な推論などによる成果の最大化につなげるとのことだ。
研究開発部門では、新材料の探索や品質分析、製品開発における特許調査や出願、法規制調査に応用するとともに、研究開発用のシステム開発にも活用するとしている。
事業開発部門では、社会・市場・生活者の課題やニーズの変化などの迅速・的確な把握、各種調査や膨大な事業アイデアの検討などに活用するとのことだ。
今後は、同サービスの活用を通じて、従来の業務と比較して50%以上の業務の自動化を目指すとしている。また、DNPグループの全社員が生成AIを継続して積極的に活用できるよう、社内研修やコンテストを実施するなど、構築していくAIエージェントによる効果の最大化を図るとのことだ。
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