Google Cloudは、NTTコミュニケーションズが「AI Advisor」を開発するうえで、Google Cloudを全面的に採用した開発プロセスについて公開した。
NTTコミュニケーションズは、企業や組織のセキュリティ運用者をサポートするAI Advisorを2025年に提供開始。AIがセキュリティ運用者にアドバイスし、作業を支援するこのソリューションは、2023年から本格的な開発がスタートしたという。2024年まで開発インフラは、Google Cloudと他社のプラットフォームが併用され、生成AIも他社製品が使用されていたが、Google Cloud、「Gemini」への全面移行を決断したとのことだ。
Google Cloudに移行してからの実質的な開発作業は、2024年10月から2025年3月までの半年間で完了。従来の開発ペースに比べて20〜30%の短縮化に成功し、実用化に向けた精度も確保されたという。AI Advisorは2024年11月からソリューションとして提供を開始、2025年4月には正式にサービス化され、対外的にも大きな効果をもたらすことが期待されているとのことだ。その特徴は、SIEM、SOAR、XDRなど既存のIT運用ソリューションと生成AI技術、組織固有の情報を組み合わせて運用する点にあるとしている。
AI Advisorは、導入が容易で、コストダウンも見込めるという。また、新しくセキュリティ部門に配属された経験の少ない担当者にとっても扱いやすく、熟練運用者の負担軽減にもつながると同社は述べている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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