「GPUが足りない」の盲点、高額なリソースを100%使い切る 鍵は“国内分散”、ソブリンとコストにも
AI時代に求められる、コンピューティング基盤の在り方
ポイント制とGUIを活用 リソース最適化と管理者負担の軽減へ
SB C&Sでは、前述した3つの要件を満たすソリューションとして、モルゲンロットのTailorNodeに着目。その有効性をたしかめるため、自社で技術検証を実施している。TailorNodeは、多数のGPUリソースを利用者が使いやすい単位で切り出し、提供するための統合的な仮想化運用プラットフォームだ。特に「ポイント」と「プラン」という独自の概念を用いてリソースを制御できる点に、その大きな特徴があるという。
「GPUリソースの利用枠を定義する単位として『ポイント』があり、各チームに対してそれぞれ利用可能なポイントを付与できます。また、GPUリソースの種別や仕様ごとに『プラン』を定義でき、リソースごとに必要なポイントを設定可能です。このポイントとプランの設定により、各チームは自分たちに付与されたポイントを使ってプランを選択し、実際のGPUリソースを払い出して利用します」(村上氏)
ポイント制を設けることで、特定チームによるリソースの占有や過剰利用を防ぐことができるだけでなく、全社規模での計画的なリソース配分と予算管理が可能になる。また、Webポータルは直感的なGUIで作られており、余剰リソースの状況がカレンダー形式で視覚的に表示されるため、どの日時にどのリソースが空いているのかは一目瞭然だ。さらに、利用者はカレンダーを参照しながら、管理者を通さずに自身でリソースの予約、環境の払い出しを行える。
加えて、セキュリティ面では、払い出されたインスタンスへの接続に際して、利用者ごとに登録された「キーペア」を使用したSSH接続を採用している。これによりパスワード認証と比べて不正ログインのリスクを低減し、安全かつスムーズにGPU環境へアクセスできるという。
SB C&Sでは、技術検証によってこれら一連のTailorNodeの機能が正しく利用できることを確認できたため、今後同社が展開するAIソリューションの中核となる製品として大きな期待を寄せているという。
「SB C&Sでは現在、モルゲンロットの各種製品をはじめAIビジネスに非常に注力しており、AIに関する技術情報もイベント登壇や記事・ブログなどを通じて広く発信しています。もし、何かAIに関する困りごとがあれば、ぜひ気軽にお問い合わせいただければと思います」(村上氏)
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:SB C&S株式会社
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