若いシステム管理者にもイノベーションが必要
開会の挨拶には、会を主催する「システム管理者の会」の発起人であり、事務局を務めるビーエスピー代表取締役社長の竹藤浩樹氏が登壇。
「クラウドなどの新しいテクノロジーやビジネスが普及しつつあり、システム管理者もイノベーションを図っていかなければならない。ぜひとも若いシステム管理者が大きく成長し、力を発揮できるような、そんな支援をしていきたい」と語り、今回のテーマである「集まれ若いチカラ!システム管理者のための夏期講習!」の開催主旨について説明した。
海外から学ぶシステム管理と運用事例
続く基調講演では、InterBusiness Corporation 社長 兼 CEOの野口芳延氏が「クラウド時代のシステム管理者とは!海外から学ぶシステム管理と運用事例の最前線!!」と題して基調講演を行なった。
自身の米国におけるハイテク企業数社の経営や、IT分野における国際ビジネスや経営層向けのコンサルテーションの経験を踏まえ、クラウド時代におけるシステム管理者のあり方や今後注目すべき海外のITトレンドなどについて紹介。講演の最後には、「激変の時代、向上心を持っている人にとっては逆にチャンス」であると力強く語り締めくくった。
来場者や学生も参加し、「学び」「仕事」「挑戦」について討論
パネルディスカッションでは、システム管理者の会推進委員副代表であり、山崎製パン株式会社の石毛幾雄氏と九州大学大学院システム情報科学研、産業技術大学院大学 産業技術研究科の学生とのパネルディスカッションが行われ、学生時代の専門学習が社会人としてどこまで有効かについて話し合われた。
パネルに参加した野口秀延氏が、「みんな好きなことを徹底的にやった方が良い。日本のベンチャーのビジネスプランは夢がなさすぎる。私のような海外経験を語る人間が必要なくなり、IT業界の若者が英語で直接シリコンバレーと情報交換する世界が来た方が良い」とはっぱをかけるなど議論は盛り上がった。
システム管理者を励ます「表彰式」や「イベント」なども
セッションのあとは、川柳と写真のコンテストの優秀作品への表彰が行われた。システム管理者の実感がこめられた作品に、会場はほのぼのとした笑いに包まれた。その後は、システム管理者認定試験合格者の表彰や、後援スポンサーや新規賛同企業の紹介が行われた。
またビーエスピー取締役 専務執行役員の増田 栄治氏からのシステム管理者の会の報告もおこなわれ、それによると個人登録会員はこの1年間で3,792名増え、合計10,803名、賛同企業の数も16社増え、121社になったという。
閉会の挨拶には、推進委員の第一生命情報システム株式会社足立伸男氏が登壇。参加者を激励し、盛況のうちに会は終了し、閉会後はシステム管理者同士の交流の場としてチャリティ懇親会が行なわれた。