企業が蓄積する顧客データ、取引データといった多種多様なデータは、個別に管理されていることが多く、データを連携させることが課題となっているという。さらに、IoTやソーシャル・メディアによるビックデータ、販売されているデータ(サードパーティ・データ)などと企業データを関連づけることで、新たなビジネス価値を創出することが可能だという。そのため、これらのデータを統合したデータ基盤を構築し、優れた知見やスキルを生かしてデジタル変革を推進することが、企業競争力を高める鍵になるとしている。
今回、データとデザインを融合しパーソナライズされた顧客体験の創出を支援する日本IBMのインタラクティブ・エクスペリエンス事業の知見や、IBMクラウドを活用したシステム構築などのスキルと、トレジャーデータの「TREASURE CDP」を組み合わせて企業のデジタル変革を支援するという。
この特徴は、企業に最適なシステムとなるように、マーケティング・ツールを追加したり既存の顧客データベースと連携させるなど、「TREASURE CDP」のデータ・プラットフォームを活用しながら企業システム全体のデザインや構築を支援することにあるという。さらに、高度な分析技術を持つデータ・サイエンティストがデータの分析支援を行い、効果的なデジタル・マーケティングを支援する。このように、戦略コンサルティングからシステム構築、マーケティング分析まで、デジタル変革を統合して支援する体制を強化するという。
トレジャーデータの「TREASURE CDP」は、広告領域、マーケティング領域、CRM領域を横断・統合するためのデジタル・マーケティング向けソリューション。顧客のログをリアルタイムに解析してコンテンツの出し分けを可能にしたり、ページ内のキーワード抽出(自然言語処理、機械学習)や関心キーワード群を発見してセグメント化することができる。また、高度なデータベース言語の知識がなくてもデータ・プラットフォームを構築できる容易さや、強固なセキュリティーも特徴にしているという。