東北電力は同年10月に発生した台風19号後にも立入困難箇所の設備被害調査にもドローンを活用するなど、積極的にドローン活用を進めている。
今回実施する試行導入では、送電設備の保守点検業務の安全性向上や効率化を目的に、NECの開発したソフトをインストールしたドローンを使用。ドローン地上装置に入力された飛行経路をもとにドローンが自律飛行し、送電線を自動で検知、動画を撮影するという。
同社は、従来作業員が鉄塔に登り電線を目視で確認していた作業と比較すると、停電が不要となる上、鉄塔上での作業をドローンで代替できるとともに、より少ない人数で点検が可能となるため、作業の安全性向上や効率化が図られるとしている。
東北電力は、今回の試行導入の検証を含め、送電設備の保守点検業務に対するドローンの本格導入に向けた検討を進めているという。