ヴイエムウェアは、「VMware Cloud on AWS」の新機能を7月16日に発表した。
今回、発表された「VMware Cloud on AWS」の新機能では、新たなインスタンスタイプとして第2世代インテルXeonスケーラブルプロセッサをベースにした「i3en.metalインスタンス」が提供される。
「i3en.metalインスタンス」は、高いパフォーマンス要件を満たし、大量のストレージを消費するワークロードに対応するよう設計されている。データセンターの移行やディザスタリカバリ変革プロジェクトにおいて、スケーリングで優れたコスト効率を実現する。
従来のホストと比較して、ストレージ1GBあたりのコストは約半分で、RAWストレージキャパシティの4倍の容量を実現している。また、リレーショナルデータベースのような大量のデータへ頻繁にランダムI/Oアクセスを行うアプリケーション向けとして、低レイテンシのNVMe対応SSDを採用する。さらに、NICレベルのネイティブ暗号化によって、SDDC境界内の東西トラフィックのセキュリティが高まり、ワークロードのセキュリティレベルが向上する。
プロダクションワークロード向けの最少環境が、2ホストクラスタになるため、「VMware Cloud on AWS」の真価を発揮できるほか、3ホストクラスタと比較して最大33%安価な初期費用で「VMware Cloud on AWS」の導入が可能になる。さまざまなユーザーに対して「VMware Cloud on AWS」の導入を容易にしている。
ほかにも、「VMware Tanzu Kubernetes Grid」を用いたクラウドネイティブインフラを採用。これにより、ユーザーは自身の要望にあわせてKubernetesを設計して、スケールに必要なコンポーネントをクラウドに配置し、SDDCをデプロイできる。また、AWS SDDC、Amazon Virtual Private Clouds(Amazon VPCs)、オンプレミス環境のVMware Cloud全体の接続ファブリックを構築するセルフデプロイや、複雑な設定管理の煩わしさを解消する「VMware Transit Connect」のプレビュー提供、「VMware Cloud Director」サービスによる「VMware Cloud on AWS」のSDDC環境のマルチテナント化などが実現できる。