日立は11日、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ」の最上位機種AMS2500向けに、増設ディスクアレイの筐体ごとに電源供給を制御できる「拡張省電力機構」を追加し、12日より販売を開始すると発表した。
日立では、これまでハードディスクのモータの回転を一時的に停止するMAID(Massive Array of Idle Disks)機能などをAMSシリーズにも適用していたが、新たに筐体単位で電源供給を制御するという機能を追加することで、大幅な省電力を実現したという。「拡張省電力機構」は、販売に先駆け東京大学 生産技術研究所戦略情報融合国際研究センターに先行導入され、「海洋地球観測探査システム」の基幹要素であるデータ統合・解析システム DIAS(Data Integration & Analysis System)に適用されている。この実証データによれば、導入前と比較して最大で72%の消費電力の削減効果があったという。
電源制御を行うため、筐体ごとの消費電力や内部温度をモニタリングしているので、データセンターの空調管理や施設設計に役立てることも可能だ。製品の出荷開始は5月29日を予定している。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア