伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)と日本IBMは、日本IBMがグローバルで展開しているクラウドサービス「IBM Cloud」上において、オープンハイブリッドインフラサービス、マネージドサービス、セキュリティサービス、クラウドネイティブサービスなどで構成するハイブリッドクラウド支援サービス「OneCUVIC」の提供を開始すると発表した。
CTCはエンタープライズグレードのハイブリッドクラウド環境において、安全で効率的なITインフラサービスの利用を求める企業を中心にOneCUVICを展開し、3年間で650億円の売上を目指すという。
今回のCTCと日本IBMの連携深化により、利用者は以下のことが可能になるとしている。
- グローバルで利用するミッションクリティカルなシステムのクラウド移行と一貫性のある運用
- グローバルで実績を持つサスティナビリティサービスの利用、ならびに自社システムとの連携と運用
- 業種ごとに最適化されたインダストリークラウドの利用、ならびに自社システムとの連携と運用
- データの流通性・保護性の高いセキュアなクラウドサービスの利用
また、OneCUVICの統合コントロールセンターであるCTC-OHCC(Open Hybrid Control Center)を活用することで、ハイブリッドクラウド環境全体に対して一元管理による安定稼働とセキュアなシステム環境が実現可能になるとのこと。
さらにクラウドネイティブサービスである「CTC-CNS(クラウドネイティブサービス)」の活用により、ハイブリッドクラウド環境全体にわたりマイクロサービスやコンテナなどのクラウドネイティブなワークロードを展開することができるという。
日本IBMは、CTCのハイブリッドクラウドに対する取り組みの実現に向け、ミッションクリティカルなワークロードにも対応するIBM Cloudやエンタープライズ向けのコンテナ・プラットフォームであるRed Hat OpenShiftなど、IBMの先進テクノロジーをOneCUVICに組み込むことを検討しているとのこと。
今後は、OneCUVICのサービスメニュー拡充に向け、IBM Power Virtual Serverなどより広範なプラットフォームへの対応や、IBM Turbonomicの活用等によるサステナビリティやFinOpsへの対応も検討する予定だとしている。
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