「SecureCube / Message Crawler」は、通信メッセージログを収集し電子メールに変換して、社員の電子メールアカウントにひも付け、電子メール形式で一元管理するというもの。収集した通信メッセージログの取得元情報は、変換した電子メール内に記録され、電子メールに変換したメッセージを、既存の電子メール記録保管システムや監査システムへ転送し、ファイル出力も可能だ。
また、既に電子メールの記録保管や監査の対策のためのシステムを導入している場合は、既存システムを修正することなくそのまま活用できるため、メッセージログの取得・管理の効率化と通信メッセージログをそれぞれ管理していた運用負荷が軽減する。
なお、この「SecureCube / Message Crawler」は、みずほ証券株式会社に2009年8月に先行導入された。それまで、電子メールと金融情報ベンダーが提供するメッセージサービスのログを収集し、監査を実施していたというみずほ証券。金融情報ベンダーが提供するメッセージサービスのログは、収集方法、書式、アカウントなどが電子メールと異なるため、個別にログ収集や監査を行う必要があり、運用に負荷がかかっていた。「SecureCube / Message Crawler」を導入することで、既存の電子メール収集、監査システムを活用し、すべてのログを一元管理することが可能になり、ログ監査業務の効率化と作業負荷が軽減したという。
「SecureCube / Message Crawler」が対応している通信メッセージは、2009年9月時点で「金融情報ベンダーが提供するメッセージサービス」および「NRIセキュアが提供するセキュアなファイル送受信サービス「クリプト便」」の2つ。NRIセキュアでは、今後「SecureCube / Message Crawler」が対応できる通信メッセージログの種類を順次拡充していく予定とのこと。