日本ユニシスは2008年10月より仮想化技術を採用したクラウド型データセンタによるICTホスティングサービスを展開している。ICTホスティングサービスとは、コンピュータと情報ネットワークのサービス階層である「IDC施設・設備」「ファイアウォールなどのインフラサービス」「ネットワーク」「ハードウェア」「OS」「運用」「監視」「セキュリティを一元的に提供するサービス。日本ユニシスでは、クラウド型データセンタ上のSaaS開発・実行環境をPaaSとしても提供することで、SaaS開発・統合・利用のワンストップサービスを目指している。
今回日本ユニシスが採用したテリロジーのサービスモニタリングシステム「eG Enterprise Suite」は、仮想化ITインフラの障害箇所を早期に特定する障害分析システム。ネットワーク、Webサーバ、アプリケーション、データベースなど、何層にもわたる階層構造で構成される環境で独自の障害分析により根本原因を追及する。
テリロジーでは、「データセンターのITインフラが仮想環境に置き換わることで、効果的にモニタリングし、以上発生した際の障害管理対応能力を高め、MTRS(平均サービス回復時間)を短縮することができるかが、仮想化の効果を最大化するために重要」としており、こうした課題の解決策として「eG Enterprise Suite」を市場に提供し、仮想化ITインフラ環境におけるサービスマネジメント抱える様々な問題と、システム管理者の運用負荷軽減や障害復旧時間の短縮などを改善策を提供していくという。