「Interstage Big Data Parallel Processing Server」は、ビッグデータの並列分散処理を行うオープンソースソフトウェア(OSS)「Apache Hadoop」に、富士通独自の分散ファイルシステムを搭載することで、信頼性と処理性能を大幅に向上させるという。さらに、富士通のスマートソフトウェアテクノロジーに基づく「スマートセットアップ」により、短時間で簡単にシステム導入が可能になるという。
また、「Apache Hadoop」を含めた初期導入サービス、サポートサービスの提供し、企業のビッグデータの活用を支援していくとしている。
発表によると、この製品の特徴は次の通り。
1. 高信頼・高性能を実現した独自の分散ファイルシステムを搭載
「Apache Hadoop」の標準ファイルシステムである「HDFS(Hadoop Distributed File System)」に加え、富士通独自の分散ファイルシステムを搭載しており、高信頼・高性能を実現。
・ファイルシステムの信頼性を向上
データの信頼性を高めるとともに、「Apache Hadoop」の単一障害点を、クラスタ技術を用いたマスターサーバの二重化運用で解消し、高い信頼性を実現。
・Hadoopの処理サーバへのデータ転送不要により処理性能を向上
Hadoopでのデータ処理の際、ストレージシステムに格納したデータに直接アクセスして処理。使用するデータをいったん「HDFS」に転送してから処理する「Apache Hadoop」標準の方式に対し、データ転送が不要になるため、処理時間を大幅に短縮。
・既存ツールをそのまま活用可能
データを格納するファイルシステムとのインターフェースは、HDFS互換インターフェースに加え、Linux標準インターフェースをサポートしているため、バックアップや印刷などの既存ツールをそのまま活用可能。
2. 短時間で簡単にシステム導入ができる、スマートセットアップ
富士通のスマートソフトウェアテクノロジーに基づく「スマートセットアップ」により、短時間で簡単に導入可能。あらかじめ作られたシステムイメージを複数サーバへ一括して自動配備し設定できるため、システム導入やサーバ増設を短時間で実施可能。
3.充実のサポートサービス
製品サポートに加え、製品導入を支援する「初期導入サービス」を提供。「初期導入サービス」では、運用形態に合わせた構成設計とインストールを実施。また、OSSの「Apache Hadoop」導入においても導入支援、サポートサービスも提供。