「WatchGuard XTM 5 Series」は、100~500ユーザ規模の中堅・中小企業をターゲットにしたラックマウント型のセキュリティアプライアンスだという。今回、既存の「WatchGuard XTM 5 Series」を強化、ラインナップを一新して大幅なパフォーマンスの向上を実現したとしている。
今回の機能強化により、ファイアウォール機能であるアプライアンス・パケット・フィルタリングのパフォーマンスは40%向上。ゲートウェイ・アンチウイルス・スループットのスピードを190%以上高速化したという。さらに、IPS(侵入阻止)のパフォーマンスを220%向上した上に、全てのセキュリティ機能を利用した場合のUTMスループット値も150%以上向上したという。
新しい「XTM 5 Series」では、「XTM 515」「XTM 525」「XTM 535」「XTM 545」の4つのモデルを提供しているという。基本的なファイアウォール・スループットは、XTM 515で2Gbps、そして最高モデルのXTM 545で3.5Gbpsを実現しているという。全てのセキュリティ機能を利用した場合のUTMスループットは、XTM 515で850Mbps、XTM 545では1.23 Gbpsを実現しているとしている。
「WatchGuard XTM 5 Series」は、次世代型UTMソリューションである「WatchGuard XTM(eXtensible Threat Management=拡張可能な脅威管理)」の「Fireware XTM Pro OS」を搭載し、容易な操作性で、企業のネットワーク、アプリケーション、データを強力に保護するという。
この製品では、次世代ファイアウォールで不可欠とされる統合ファイアウォール、IPS、アプリケーション制御に加え、ゲートウェイ・アンチウイルス、URLフィルタリング、そしてウォッチガード独自のクラウドベースのレピュテーション(評判)セキュリティサービスであるReputation Enabled Defenseによって、包括的で強力なセキュリティを実現しているという。アプリケーション制御機能である「Application Control」では、Facebook、Twitter、LinkedInなどのWeb 2.0アプリケーションに加え、1800以上のアプリケーションとWebサイトに対応し、安全なインターネット利用を実現できるという。
さらに、「WatchGuard XTM 5 Series」では、Apple社のiPad、iPhoneなどのiOSデバイスおよびAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)搭載のスマートフォン・タブレットとのVPNトンネルを簡単に構築することができるという。最近、セキュリティ上での課題になっているBYOD(私的デバイス活用)も「WatchGuard XTM 5 Series」でVPNを構築することによって、安全な環境を提供することが可能だとしている。
■製品の詳細
http://www.watchguard.co.jp