HPでは、デバイスの保護/修復機能、ユーザー認証やデータの保護を含めたセキュリティソリューションを提供してきたが、新機能を追加することでさらにセキュリティ機能の強化を図るという。
今回追加した新機能は、データを視覚的に保護する「HP Sure View」、不正Webサイトからのマルウェアやウィルス感染を防ぐ「HP Sure Click(シュアクリック)」、スマートフォンを利用してPCのセキュリティと利便性を高める「HP WorkWise」になる。また、Microsoft System Center Configuration Manager(SCCM)の認定を世界で初めて受けた管理ツールキット「HP Manageability Integration Kit」を提供することで、セキュリティと管理性を向上させるとしている。
また、マルウェアなどにより攻撃されたMBR(マスターブートレコード)を修復する機能「HP BIOSphere」は、新たにGPT(GUIDパーティションテーブル)に対応する「HP BIOSphere Gen3」にアップデートされた。さらに、BIOSの自己修復機能「HP Sure Start」は「HP Sure Start Gen3」として、BIOSに侵入しようとする攻撃のランタイム侵入検知やBIOS設定変更の検知修復機能を提供する。
新機能の主な特徴は次のとおり。
・HP Sure View
PC内蔵型プライバシースクリーン機能。ワンタッチで左右から見たPCのスクリーンを白濁させることで、ビジュアルハッキング(盗み見による機密情報の漏えい)を防止できる。
・HP Sure Click
Bromium社と連携し開発した不正webサイト閲覧によるマルウェアやウィルス感染からPCを守るセキュリティソリューション。「HP Sure Click」は、CPUの仮想化支援技術を利用した機能で、ブラウジングセッションをハードウェア的に完全に隔離されたマイクロ仮想マシン(micro-VM)内で実行する。そのため、マルウェア、ウィルスなどが組み込まれたサイトを閲覧した場合でも、ブラウザの他のタブ、アプリ、OSに影響を及ぼすことがない。
・HP WorkWise
PC管理機能と業界初の不正アクセス検知機能を提供する先進的なスマートフォンアプリ。スマートフォンのBluetoothとスマートフォンアプリを通して、認証機能だけではなく、スマートフォンからPCの温度や状況を確認することができる。
・HP Manageability Integration Kit
Microsoft System Center Configuration Manager(SCCM)認定を世界で初めて受けた管理ツールキットで、IT管理者によるHP BIOSやセキュリティポリシーの管理、ソフトウェアイメージの作成や配布、TPMのバージョン変更などのリモート管理を可能にするSCCM用プラグイン。