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Security Online Day 2021レポート(AD)

DX時代の要請に応える“シリコンレベル”のセキュリティとは 4領域を柱としたHPEのDX支援戦略

製造から廃棄まで、製品ライフサイクルを通じたHPE独自のセキュリティ対策

Edge to Cloud時代に向けハードウェアセキュリティも進化

 今後はどのようなセキュリティ機能が実現するのか――橘氏は最後に、進行中の取り組みについても触れた。

 最初に紹介したのは、ネットワークインターフェイス(NIC)側の処理能力をセキュリティに利用するものだ。この分野のスタートアップである米Pensando社と提携し、Pensando社の「Smart NIC」を活用することで、サーバー通信の暗号化、マイクロセグメンテーションとステートフルファイアウォールを構築するなどの取り組みを進めているという。このようなハードウェア的な制御のメリットについて橘氏は、「ソフトウェア的な制御よりもシンプルでわかりやすい」と説明する。また、CPUやメモリリソースの節約、責任分界点がわかりやすい、などの利点もあると述べた。

Pensandoとの提携でよりセキュアに
Pensando社との提携でよりセキュアに
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 次に、Edge to Cloudを安全にするHPEの新プロジェクト「Project Aurora」も紹介した。HPEが進める「Edge to Cloud Platform」でゼロトラストのセキュリティアーキテクチャを実現するというプロジェクトだ。

 具体的には、「Edge to Cloud Platform」を「サプライチェーン」「インフラストラクチャ」「OS/ハイパーバイザー」「プラットフォーム」「ワークロード」と5つのレイヤーに分け、レイヤー間で異なる脅威に対して、下位レイヤーから上位レイヤーへの認証を通じて、環境全体の正当性を担保していくというもの。「一貫して検証し続けることでセキュリティを担保するものです」という。

一貫してセキュリティを担保
一貫してセキュリティを担保
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 サプライチェーンとインフラストラクチャの2レイヤーについては、Silicon Root of Trustなどで既に対応できており、今後は上の3レイヤーに対して実現していく。既に、クラウドネイティブセキュリティの「SPIFFE(Secure Production Identity Framework For Everyone)」ベースのサービスを提供するScytale社を買収するなど、準備を進めていることも報告した。

 Project Auroraの一部技術は、まもなくサービスの一環として提供される予定だという。「今後もセキュリティを戦略の柱とする、HPEの最新の取り組みに注目してほしい」と橘氏は述べた。

HPE 橘孝祐氏が解説する「HPEサーバー導入前のアドバイス ― セキュリティ編」

 HPEが公式ブログで連載している「導入前のアドバイス」においても、登壇者の橘孝祐氏が「HPE ProLiant サーバー」のハードウェアセキュリティについて解説しています! ぜひ、本記事とあわせて、「HPEサーバー導入前のアドバイス ― セキュリティ編」はこちらからご一読ください。

Gen10サーバーにおける“ハードウェアセキュリティ”を網羅したガイドブック

 本記事でも紹介した、ハードウェアセキュリティの詳細を網羅している「リファレンスガイドブック」(英語)をご用意! 13項目から知りたい情報を参照し、より理解を深めることができます。「リファレンスガイドブック」の詳細はこちら

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オンプレミスとクラウドを橋渡しするオペレーティングシステム
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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーランスライター。二児の母。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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