日本オラクルは、ミツウロコグループホールディングスが、基幹システムに、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」とその製品群である「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management(EPM)」を採用し、グループ子会社38社を対象に稼働したことを発表した。
ミツウロコグループは、エネルギー、電力における主力事業の強化と新たな事業展開として、海外を含めたM&Aや同業他社との提携などの投資を行い、フーズ、リビング&ウェルネスなどの事業を展開している。
既存の基幹システムは、ガスを中心としたエネルギー事業に特化しており、他の事業・業態(フーズ、電力など)のニーズに対応できておらず、カスタマイズに起因する不安定な稼働や開発・運用工数の増加などの課題が顕在化していたという。
また、専門性の高いパッケージであることに加え、運用保守を委託できるベンダーが限られるという懸念もあったとのこと。こうした課題を解決できる仕組みであり、複数事業の会計システムをグループ全体で統合することで、連結決算の早期化を実現できるOracle Cloud ERPを選択したとしている。
今回の導入により、各事業から収集した、仕訳情報を「Oracle Accounting Hub」を介してOracle Cloud ERPの総勘定元帳に集約。販売管理方法の異なる各事業・業態の既存システムはそのまま利用しながら、会計データのみを統合し、連結決算の早期化を推進しているという。
また、グローバル共通の標準プロセスが提供され、複数企業の業務を統合し業務効率化を実現。Pure SaaSであることで保守運用の負荷を軽減し、経理業務をデジタル化することに加え、業務の属人化を解消して生産性を向上するなど、働く環境の改善にも寄与するとしている。
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