OutSystemsは、同社が後援するIDC InfoBrief(以下、IDC)の最新版レポート「ミッションクリティカルなソフトウェア開発:ローコードと生成AIがもたらす相乗効果」の調査結果を発表した。
調査結果
AIとローコード:インテリジェントアプリケーション開発の未来
APACの新規アプリケーションにおいて、生成AIを搭載し既存のユーザー体験を向上させる「インテリジェントアプリ」が占める割合は、2026年までに40%に到達する見通し。ソフトウェアの開発・設計において生成AIの影響が大きい領域としては、生産性の向上(61%)、価値の高い開発タスクや創造性(50%)、開発スピードの加速(40%)が挙げられる。
また、APAC企業の30%は、アプリ開発環境に組み込まれた生成AI機能に対し、11〜20%の上乗せ価格を支払うと回答。AIや自動化関連のイニシアチブとアプリケーション開発プラットフォームは、予算削減による影響が少ないことも明らかになっているという。
APAC企業によるローコードの導入
APAC企業の68%は、ローコード、統合開発環境(IDE)、DevOpsなどの開発ツールを導入。また、企業の3分の1(33%)は、ローコードの導入に対し、自動化を推進しビジネスの将来を支える重要なツールと認識しているという。こうした傾向はAPAC地域に限定したものではなく、2025年までに世界の企業の60%以上がローコードテクノロジーを導入するとIDCは予測している。
ローコードを採用する企業の割合を地域別で見ると、東南アジアと香港がそれぞれ49%でAPACをリードしており、インド(35%)とオーストラリア(31%)がこれに続く結果になった。
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