内製化の推進で直面するIT人材不足……オブザーバビリティを基盤にSRE実践で運用を高度化へ
第4回:SREメソドロジーの活用で切り拓く共創型ITサービス運用の時代
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エンタープライズ企業の大規模システムを支える多くのITサービス運用は、日々進化するIT技術と複雑化する業務に対応する中で、事業ごとの個別最適化や受託開発構造のブラックボックス化により、結果として全体の効率性が損なわれています。このような運用現場の課題を乗り越えるためには、オブザーバビリティを導入してITシステムを組織全体で共通となる指標で可視化し、運用にSRE(Site Reliability Engineering)メソドロジーを活用することが鍵となります。SREとは、ユーザーの満足度を最大化しながらもビジネスのアジリティを高めるというトレードオフの関係に重点を置いた、ITサービス運用の未来を切り拓くアプローチです。本稿では、筆者の実体験に基づき、オブザーバビリティとSREメソドロジーを活用して企業全体でITサービスの運用品質を向上させる共創型の手法を紹介します。
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竹屋 正樹(タケヤ マサキ)
キンドリルジャパン株式会社 シニアマネージャー兼SRE 2016年、日本IBMに入社。2021年、IBM分社化に伴いキンドリルジャパンに移籍。 Infrastructure as Codeの概念に基づき、システム構築・運用業務を自動化するプラットフォームの設計・実装・運用を経験。現在はエンタープラ...
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