2026年4月22日、NutanixはCEO来日にあわせた記者会見が開催された。
Nutanixは、今月初頭に年次カンファレンス「.NEXT 2026」を開催しており、さまざまなアップデートが紹介された。
今回、東京で開催された記者会見に登壇した同社 CEOのラジブ・ラマスワミ氏は、.NEXT 2026での発表を振り返りながら「AI Factory」構想をはじめ、ガバナンスやコストという観点からセキュアなマルチテナント環境を提供する「Service Provider Central」の提供などに触れ、大手企業におけるAI導入・運用のためにNutanixが有用であることを強調。また、ベアメタルでのKubernetesのデプロイなどをサポートする「NKP Metal(Nutanix Kubernetes Platform Metal)」、外部ストレージとしてNetAppやLenovo ThinkSystemに対応したことなどにも言及された。
「Nutanixでは、コンテナプラットフォームへの移行などのモダナイズをはじめ、AIエージェントを用いたアプリケーション運用などを単一プラットフォームで完結できる」(ラマスワミ氏)
新たなアップデートを発表する同社は、2026年度第2四半期における売上高は7億2280万ドルと前年同期比で10%増加。日本では、VMwareのマイグレーション需要などを背景に成長していると日本担当VPのジェイ・トゥセ氏は述べる。
また、日本法人でField CTOを務める荒木裕介氏は、同社が3月に公表した「Enterprise Cloud Index調査」の結果を参照しながら、「(日本においても)迅速にAIプラットフォームを展開していく」と話す。
なお、同日には三菱電機デジタルイノベーションとのパートナー契約締結、NECとNECフィールディングがNCPを用いたサービスを「BluStellar」として展開していくことが発表された。
NECは、BluStellarをDX推進における価値競争モデルとして位置付け、オファリングを中核としたサービス提供によってユーザーの経営課題解消に向けた取り組みを進めている。「Nutanixによるオファリングメニューで安心・安全な仮想化基盤を提供していく」と同社 DX戦略スペシャリスト 田尾研二氏。Nutanixの構築・移行に加えて、24時間365日での運用・保守を含めてNECフィールディングを中核に提供される見込みだ。


NECフィールディング 執行役員常務 平井真樹氏は、「NECフィールディングとしては、自治体や教育機関(文教)を中心としながら、基幹システムよりも動きの速いシステムにNutanixを入れることでDXを加速していく」と述べた。
また、VMwareからの移行事例も紹介され、東急不動産ホールディングスが「Nutanix Cloud Clusters(NC2) on AWS」を採用し、266台の仮想サーバーと15TBのデータをわずか60時間で移行完了した実績が語られた。
利用料金を約60%削減したことでコスト増を回避し、システムの可用性と拡張性を両立。今後はこのインフラを守りの基盤とし、AI実装やコンテナ活用による“攻めのDX”を加速させていく方針だとする。

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岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。
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