シスコ(Cisco)は、AIを大規模運用するうえで課題となる安全性とガバナンス、加えてそれらのコスト効率を支援すべく、Splunkの新たな進化を発表した。
顧客は、データが保管・運用されている環境に関係なく、安全かつコスト効率よくAIの活用を拡大できるようになるとしている。その一環として、オンプレミス環境を利用する顧客にSplunk AIを提供するため、NVIDIAとのパートナーシップを拡大するとのことだ。
NVIDIAが加速するセルフマネージド Splunk AI
機密データをクラウドに移行できない顧客は、これまでSplunk AIを利用できなかった。しかし、今回の機能強化により利用可能に。シスコはNVIDIAとのパートナーシップを拡大し、Splunk Enterpriseを利用する顧客に向けて、オンプレミス、プライベートクラウド、エアギャップ環境のすべてにおいてセルフマネージドAIを直接提供すると述べている。
エージェントのパフォーマンスとトークン支出を一画面で把握
オブザーバビリティの新機能により、シスコの顧客は、自社のAIエージェントの実際の稼働状況を、フルスタックで把握できるようになるという。
AIエージェントの挙動は、運用担当者でも常に予測できるとは限らず、請求書が届くまで認識されないまま、コストが膨らむ場合がある。しかし、新しいTokenomics機能を搭載した「Splunk Agent Observability」により、こうした可視性の問題を解消し、エージェントのパフォーマンスやAIトークンの使用状況をリアルタイムで把握できるようにするとのことだ。当初オンプレミス向けサービスとして発表されたSplunk Agent Observabilityは、現在は「Splunk Observability Cloud」および「Cisco Cloud Control」上で利用できるという。
新たなTokenomicsソリューションは、AIエージェントやコーディングエージェントのトークン消費状況を追跡するだけでなく、「Cisco Deep Time Series Model」を活用して消費パターンを予測し、請求期間が終了する前に支出の見通しを示すとのことだ。
エージェント型SOC向けの信頼性の高い自律性
新たに専用構築されたエージェント機能により、「Splunk Agentic SOC Workforce」が拡充され、検知エンジニアリング、プロアクティブな脅威ハンティング、自律的な調査、連携した対応、ポリシーガバナンスといった領域において、トップクラスのセキュリティ運用チームの活動を再現すると述べている。ネットワーク、クラウド、アプリケーション、ID環境にわたるマシンデータを相互に関連付けることで、エージェントが高度な推論を行い、透明性が高く説明可能な判定結果を提供し、アラートのノイズを削減するとともに、修復までの平均時間を短縮するとしている。
また、「Exposure Analytics」の新たな機能強化により、対象資産範囲の拡大、過去の変動履歴の追跡、事業固有のリスクに関するインサイトが提供されるとのこと。潜在的な脆弱性やリスクに関する情報の発生状況をSplunk、シスコ、広範なサードパーティのエコシステム全体にわたるリアルタイムのセキュリティ活動と関連付けることで、ユーザーは単一のベンダーが提供する一部の情報ではなく、自社のIT環境全体を把握できるようになるとしている。エージェントはそのコンテキストを活用し、最も重要な対象と、リスクが顕在化している場所を特定するという。
エージェント型エンタープライズの共同構築:Splunk×AWS
SplunkとAWS(Amazon Web Services)は、長年にわたる協業をさらに拡大し、複数年契約を締結し、共同製品開発に取り組むと表明。この取り組みは、AIを活用した攻撃の速度に対応できるよう、エージェント型SOCをさらに進化させるものだという。
マシンスピードの攻撃に対処するには、高度なセキュリティインテリジェンスと、即時対応できる規模が必要となる。Splunkは、セキュリティチームがすでに運用しているデータプラットフォームと検知の深度を提供し、AWSは、グローバル規模のクラウド基盤を提供。両社が連携することで、検知、調査、対応の各分野のアナリストが、エージェント型支援を活用できるようになるとのことだ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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