現地の冷房がキツすぎたせいか、帰国後すっかり体調をくずしてしまい、あまりDBネタを追えていなかったのですが、今週はMongoDB関連のニュースがいくつか目についたので、そちらを中心にお届けします。
10genが新たに4,200万ドルを調達
NoSQLのMongoDBを開発/サポートする米10genは5月29日、新たに4,200万ドルの資金をファンドから調達したことを発表しました。10genは今回の資金調達により、MongoDB本体はもちろんのこと、すでに5,000ユーザを獲得しているというクラウドベースのモニタリングサービス「MongoDB Monitoring Service(MMS)」を強化するとしています。
10genは過去5回の資金調達ですでに7,300万ドル以上を集めており、「IPOすれば5億ドルはカタい」というウワサも流れるほど、市場でも高い評判を得ています。数あるNoSQLの中でも頭ひとつ抜けた存在となりつつあるMongoDB、当面はどこにも買収されることなく、第2のRed Hatを目指す勢いで突っ走っていただきたいものです。
MongoDBのホスティングサービスも登場
そのMongoDBの人気にあやかって、米国ではServerGlobeというホスティング会社がMongoDBのホスティングサービスを開始しています。
まだβ版ということですが、これぞローンチ&イテレート、サービスを始めながらブラッシュアップしていくの典型といえます。似たようなサービスが日本でも開始されたりすることは…ないですかねえ。
Not Only SQL
NoSQLの話になると、ときどき繰り返されるのが"SQL不要論"ですが、そのたびにとある著名なDBAの「NoSQLは"Not Only SQL"というだけで、SQLを否定するものではない」という言葉を思い出します。これを後押しするような記事を発見したので、ここでご紹介。
ThrillistというニューヨークのメディアカンパニーではMongoDBとMySQLを両方使っているとのこと。MongoDBはソーシャルのインタラクションを扱うにはすぐれているけど、トランザクションがないため、決済などには向かない、そういうときはやはりSQLであるMySQLが強い - SQLとNoSQL、両方をうまく使い分けてビジネスに活かしているお話です。英文ですが短い記事なので、興味ある方はぜひご一読を。