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DB2 10.5の目玉はBLUだけじゃない、簡単に業務に最適化できる使いやすさも魅力なのだ

 「たしかに今回のDB2の目玉はBLUです。この他にもDB2 10.5には2つのポイントがあると思っています」と語るのは、ミスターDB2として「DBプロに会いたい!」にも登場した、日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社 データ・プラットフォーム推進の白井徹哉氏。圧縮機能やカラム型、メモリの効率的な利用などで高性能を発揮するDB2のBLUは、画期的な新機能。とはいえ白井氏は、DB2 10.5にはBLU以外にもたくさんの良さがあると言う。

DB2はプロでなくても使いたい用途に簡単に最適化できる

「DB2はある意味、“くそまじめ”に作られている」と語る白井氏
「DB2はある意味、“くそまじめ”に作られている」
と語る白井氏

 「新しいDB2は、これまでのDB2と同じです。いままでのまま、DB2をアップグレードするだけで高性能を発揮できる。そしてもう1つが、それを極めて簡単に実現できます」(白井氏)

 白井氏は、1992年に日本IBMに入社、DB2 Ver1が世に登場した1994年からずっと、エンジニアとしてDB2の担当をしてきた。日本IBMの中でも、DB2のプロ中のプロだ。

 「DB2は、ある意味くそまじめに作られています(笑)」これが、白井氏の長年の経験から出たDB2に対する印象。これまでのDB2は、その“くそまじめ”な作りによって高性能、高機能なデータベースに仕上がっている。とはいえ、その高性能、高機能が故に、必ずしも使いやすいデータベースと言えない面もあった。

 「飛行機の操縦席のように、スイッチなど操作するものがたくさんあるような状況でした」と白井氏。設定すべきパラメータなども多く、その詳細まで顧客は知らない。なので、このパラメータを調整し、インデックスをこう張るとこんなに速くなる、DB2のプロとしてそれを客先で披露できれば、顧客はその「技」を賞賛してくれる。

 「うまくいって顧客に喜ばれると、DB2の神様になったようで気分がいいものでした。エンジニア的には、実力を発揮できる世界であり、DB2を扱う甲斐もあったでしょう」(白井氏)

 とはいえ、1人ですべての顧客に対応できるわけではない。思い通りに使いこなせないこともあり、それでは困ってしまう。DB2では、そんな顧客の困っている状況を簡単に解決できる。それが"db2set DB2_WORKLOAD=XXXXX"という設定。”XXXXX”のところに”ANALYTICS”と入れテーブルを作成しデータをロードすれば、分析に最適な最新のBLUを使った環境が自動的にセットアップされる。”XXXXX”の部分にはさまざまな指定が可能で、たとえばERPのSAPに最適化する”SAP”といった設定も可能だ。

 「この機能があれば、私や私のチームの人間が顧客先まで出向かなくても、簡単にデータベースを高速化できます。この簡単に設定できる機能は、DB2をブラックボックス化した結果ではありません。"SAP"という設定のまま、さらにSAP BWを使うためにBLUを使うようにも設定できます。業務ごとに個別設定するなど、柔軟な調整ができるので」(白井氏)

 もう1つ白井氏が注目しているのが、クラスタリングの仕組みであるpureScale。Oracle Real Application Clustersと同様の、シェアードディスク型のデータベース・クラスタリングだ。ともすると、先行するOracleの後追い的なものと捉えられることもあるが。

 「めっそうもないです。IBMとしてきちんとメッセージが伝わっていないというのはあるかもしれませんが、Oracleの背中を追いかけてきたようなものとはまったく異なります。今回のpureScaleはたしかにOracleよりは遅く登場しましたが、これはある意味後出しじゃんけんなので、絶対負けません」(白井氏)

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ただ速いというだけでなくどんな業務がどう効率化できるまで提案する

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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