日立製作所は「かんたんPrivate DaaS支援パック」の提供を、4月22日に開始した。同サービスは新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、在宅勤務をはじめとするテレワークの導入など事業継続への対策が迫られている中小企業への支援が目的。新規に同サービスの年間導入契約を締結している顧客を対象に、テレワーク環境のサービス利用料を日立製作所が2021年3月までの期間、負担するという。
「かんたんPrivate DaaS」では、顧客指定のデータセンターに日立資産のサーバを設置し、日立がユーザーごとに専用の仮想デスクトップ環境を提供するVDIシステムの構築や運用支援を行う。これにより、セキュアで安定したプライベート型のDaaS環境を月額料金で利用できるサービスとなる。
今回、提供を開始した「かんたんPrivate DaaS支援パック」では、「かんたんPrivate DaaS」を従来の複数年契約から1年単位で更新可能な契約体系にするとともに、月額定額課金だけでなく、リソース(サーバ数、仮想マシン数、コア数)ごとの使用量分に応じて課金する柔軟なメニューを追加することで、コストを抑えながらテレワーク環境を利用できるようにする。
中小規模向けに最小20ユーザーからの導入サポートを開始するとともに、リモートワーク適用業務の拡大にあわせて柔軟な拡張が可能となっている。
「かんたんPrivate DaaS」や「かんたんPrivate DaaS支援パック」のプラットフォームとしては、NVM Express対応ミッドレンジストレージ新製品「Hitachi Virtual Storage Platform E990」や、日立ソフトウェアデファインドストレージ「Hitachi Elastic Storage」も利用できる。
「Hitachi Virtual Storage Platform E990」は、アクセスやレスポンスが高速で、大量のデータにも対応可能。業務時間内のアクセス集中など、急激な負荷変動の際でも安定して高速にデータを処理でき、多くの従業員へ快適なテレワーク環境を提供する。
「Hitachi Elastic Storage」は、独自のデータ保護技術を採用し、障害発生時のデータの信頼性を担保しつつ、高いアクセス性能や柔軟なスケールアウトが可能となる。一部の業務でのスモールスタートから、適用業務の範囲の拡大にともなうVDI環境のデータ量増大時のシステム拡張まで柔軟に対応できる。