オートメーション・エニウェア・ジャパンは、岡山県岡山市が6月に同社のRPAソフトウェア「Automation Anywhere Enterprise」を導入したと発表した。
岡山市は、2009年に政令指定都市へ移行し、2016年度に長期的な市政運営を計画した「岡山市第六次総合計画」を策定。現在は、その折り返し点に差し掛かっている。同計画では、住みやすさの一層の向上や経済の持続的な活性、地域環境の保全などが記され、市だけに留まらない地域間の交流/ネットワーク活用が推進される。
同市は、計画実現のための要素の1つとしてICTの活用を挙げ、業務の効率化・高度化により便利さを実感できる行政サービスの提供を目指している。RPAをペーパーレスによる業務効率化、働き方改革、簡素で効率的な行政運営を支援する新技術の1つと位置づけて導入を行ってきた。
2019年からはデスクトップ型RPAを導入して利用を重ねており、将来的に職員や特定の業務だけでなく、自動化を適用する業務範囲を全庁に広げることを目標としている。今回、複数の製品を比較検討した上で「Automation Anywhere Enterprise」導入に至った理由としては、高いセキュリティを保ちながら、異なるシステムや部門を越えた一連のプロセスの自動化が可能な点、および、職員自身がソフトウェアBotを開発できる扱いやすさを挙げている。
現在は、庁内全体での本格展開に向けた体制作りが行われている。来年度には「Automation Anywhere Enterprise」とOCRの連携を視野に入れつつ、自動化を適応させる分野を広げ、職員の業務効率向上を継続していく。